９月になってから、９月ってなんかあったよなああああってずっと思ってたんだけど、火浦さんとこ見に行ったら、腑に落ちた！
近藤さあん！！お誕生日おめでとうございます！！！
忘れてない！忘れてないよ！！

てゆーか、９月、だと？
こわーーー！こわい！はやい！こわい！！
あわわわわわやること山盛なのに何一つちゃんとやってない。あかん。
とりあえず、近藤さんだ！と思って、リハビリに誕生日文書こうと思ってやったんだけど、できたらちょう暗いのが出来上がってびっくりした。
どうしようなにこれ、誕生日なのに。
やめようかと思ったけど、貧乏性なので、上げてみる。
先に謝っておく。ごめんなさい。違うの、最初はもっと明るくなるはずだったの！同衾沖近がキャッキャいう話だったの！
同衾部分書かなかったら、驚きの暗さ（笑）まあそういうこともあるよね、この後の同衾部分は幸せなんだよ、と言っておく（手遅れ）

はあ、本気でリハビリ必要だな～。

とりあえず、近藤さんお誕生日のおめでたい日なので、オンリー申し込もうと思ったんだけど、あ、カットないやってことに気付いた。
カットの依頼で終わった。まだ間に合うかな…３０スペース間に合うといいな～。

**

最近、屯所の中で物騒な事件が頻発している。

朝、目覚めて習慣になっている動作で壁にあるカレンダーを見た近藤が思わず悲鳴を上げた。
「キャーーーー！」

屯所中のカレンダーがボロボロに引き裂かれていると山崎から報告があったのは、それからすぐのことだった。
自室のカレンダーであったはずのものも、見る影なく猟奇的な状態で、ただの紙とはいえ、起きぬけに目撃するには刺激の強いものだった。
次の日には、机の上に置いておいた手帳が真っ二つになっていた。
そして、ついに今朝、枕元にセットしていた目覚まし時計が無残に破壊されていた。

「だんだん近づいて来てるんだよ」
口を波の形にした近藤が情けない声を出す。
「そりゃ恐いですねィ」
縁側で寝転がった沖田は、アイマスクも取らずに他人事のように言った。
「次は、頭だ」
さらに近藤が考えては懸命に振り払っていた可能性を事も無げに、断言する。
「総悟、どうしよう！？」
真正面に向かい合った敵ならば、近藤は、こんなに怯えたりしない。
背後を取られたとしても、それが実体から放たれる殺気であれば、いくらでも対処の仕様はある。
見えないじわじわと近づいてくる悪意というのが苦手だった。

ようやくアイマスクを額の上にずらした沖田が転がったまま、近藤の怯えた表情を見上げて、薄く笑う。
「見張っててやりましょーか？」
沖田の申し出は、不安な暗闇に一筋もたらされた蜘蛛の糸のようだった。
「え！ほんと？あれ、でもそしたら総悟寝れないじゃん」
跳びついて掴もうとする直前に、近藤はふと我に返る。
いかにも近藤らしいと沖田は低く笑った。
「明日は非番なんで、今日は寝なくても平気でさ」
いま寝てるし、そう心の中で付け加えて、近藤の反応を待つ。
「ほんとに？総悟！愛してる！！」
ぱああああっと満面の笑みになった近藤が一度引っ込めた手を伸ばして糸を手繰った。
「俺も、愛してまさ」
自分は臆面もなく言っておいて繰り返されれば、ふへへへへと照れたように笑う近藤を沖田は、じっと見る。
沖田の視線に気づいた近藤が首を傾げた。
「ん？なに？」
「いや、なんでも」
沖田はそれだけ言えば、会話は済んだとばかりに再びアイマスクを目に乗せ熟睡の体勢に入る。
いま彼は仕事中のはずであったが、彼の上司はそれを叱責するでもない。
「じゃあ、今夜頼むな。総悟、ありがとう」
そう言い残して、いそいそと仕事へ戻って行った。


一人、縁側に残された沖田は、赤いアイマスクの下、瞑った目をぎゅっと強く絞る。
明日が何の日か気付いてもいないらしい人の姿がすぐに浮かぶ。
沖田は、出会ってからこの方、彼ばかりを見てきた。
（明日が来ればまたひとつ、離れちまう）
カレンダーを破ったところで日は暮れてまた日は昇るし、時計を壊したところで決して時間は止まったりしない。
それでも、手をこまねいて明日を迎える気にはなれず、駄々を捏ねるガキのような悪足掻きをしてみた。

沖田は、彼の姿を追い出した暗闇で、到底叶いやしない願いをぼそりと落とした。

「明日なんて来なきゃいい」




2011-09-04
HAPPY BIRTHDAY!!　dear　近藤勲　
（happyの白々しさと無理矢理感…ほんとすみません、でも心の底から祝ってる！！私は。…総悟がすみません、ていうか総悟にごめん）